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KTX乗務員、「9年待った」水の泡に

韓国の労働問題

KTX 여승무원들, ‘9년 기다림’ 물거품 : 노동 : 사회 : 뉴스 : 한겨레

ハンギョレ新聞  チョン・ジョンフィ記者  2015.2.26

大法院、149人「KORAILの職員ではない」 母親になった元乗務員「悔しい」と涙

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 26日、大法院判決が出た後の全国鉄道労組ソウル本部KTX乗務支部の金スンハ支部長

 

 今は3才と5才の息子の母となった呉ミソンさん(36)にとって、11年前の高速鉄道KTX)は、夢に見た初めての職場だった。数え年で26才だった2004年1月、公募採用の第1期として採用された後、鉄道庁(現在のKORAIL)の経営研修院に集められて乗務教育を受けた。その年4月に高速鉄道が本格開通した後、大田・大邱・釜山・光州などの路線を駆け回って、1日に1回ずつ乗務した。KORAILの正規職員である列車チーム長の指示を無線機を通じてリアルタイムで受けながら、高速列車の乗客の安全と便宜を図り、客室を巡回した。「1~2年が過ぎれば、鉄道庁の職員レベルの待遇をする」という会社の約束を固く信じていた。 

 呉さんをはじめとする高速列車の女性乗務員の所属は、鉄道庁ではなかった。雇用主は、鉄道庁で勤務して退職した人や殉職者の遺族の援護事業のために作られた公益会だった。当時、盧武鉉政権は、公共機関の定員が増えることを防ぐという理由で、いわゆる「非核心業務」を外注化する方針を推進していた。「列車乗務員のうち案内員の業務は、派遣法に規定された派遣業務ではなく、独立的な業務遂行が難しいため請負業務の対象ではない」という労働部の意見は黙殺された。

 直接雇用を期待していた女性乗務たちに対して、鉄道庁は、翌年、100%出資した<韓国鉄道流通>に移ることを求めた。女性乗務員たちは、公益会での10カ月の労働契約に続いて、2005年末を期限とする短期契約を結ばなければならなかった。2006年5月になると、鉄道流通は、女性乗務員たちに対して、鉄道庁が51%を保有する子会社の<KTX観光レジャー>に再度移ることを求めた。

  結局、呉さんをはじめとする高速鉄道の女性乗務員たちは、これを拒否してストに突入した。鉄道庁は、全員の解雇で応酬した。呉さんは、26日にハンギョレ新聞の取材に足して、「安全関連の業務であり、KORAILの正規職員と同じ業務を遂行しているにもかかわらず、直接雇用をせずに子会社を転々としたので、ストに立ち上がった」と回顧した。断髪とハンスト、街頭籠城まで、女性乗務員たちはすべての力を振り絞って権利を追求したが、政府とKORAILは力で抑えつけるか無視をした。

 職場から追い出された女性乗務員たちは、これが最後という心情で、法の門を叩いた。1・2審の裁判部は、呉さんら女性乗務員34人の手を挙げた。これら法院は、「女性乗務員と鉄道流通の間の業務委託は偽装請負に該当し、直接KORAILが女性乗務員を採用していたものと見なすべきだ」と判断した。鉄道流通は請負会社として実態がなく、これらの女性労働者は、KORAILの正規職員である列車チーム長の直接指揮を受けており、すでに鉄道流通で働き始めた2005年1月からKORAILに所属する労働者と見なされる、という意味だ。

 不安の影は、追加で訴訟をした女性乗務員115人に対するソウル高等法院の2012年10月の判決から始まった。女性乗務員34人と同じ事件で1審勝訴した115人に対して、高等法院は、「女性乗務員と鉄道庁・KORAILの間に黙示的な労働契約関係が成立していると評価することは困難であり、別にこれを認定するに足る証拠がない」と述べた。

 ついに26日、大法院が、それぞれ34人と115人の女性乗務員が提訴した訴訟に対する最終判決を下した。結論は、34人の事件に対する下級審の判断が誤りで、高速鉄道の女性乗務員はKORAILの職員と見なすのは困難であり違法派遣でもない、という115人に対するソウル高等法院の判決は妥当だ、というものだった。

 9年前に解雇された女性乗務員であり2児の母がすすり泣きながら語った。「大法院の判決は納得できません。もし勝訴していれば、女性乗務員の相当数が職場に復帰できたのに…。国民が、私たちの今までの主張が嘘だと思うだろうということが悔しいです。今、私たちがどうしたらいいのか、誰かに教えてもらいたいです。」