「国がメチャクチャだ。朴槿恵は退陣しろ」

“나라 꼴이 개판이다. 박근혜는 물러가라”-민중의소리

民衆の声  チョン・ウンジェ記者  2015.3.1

民生破綻!民主破壊!平和危機!朴槿恵政権糾弾汎国民大会

 

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 28日午後、ソウル駅で開かれた「民生―民主破壊!平和危機!朴槿恵政権糾弾汎国民大会」で、民衆儀礼をする参加者(上)と発言する咸セウン神父(下)

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「もう生きていけない。ひっくり返そう!」

 1960年、李承晩政権の時に叫ばれたスローガンが、2015年2月、ソウル駅の広場で飛び出した。学生たちは、当時の中・高校生の制服を着て「不正選挙、どういうことだ!独裁政権は退陣しろ!」「国がメチャクチャだ!青年が収拾しよう!」と書かれたプラカードを頭の上に高く掲げた。朴槿恵政権糾弾汎国民大会だ。

 

「第2の民主化運動にともに立ちあがろう」 5千人余りが集まって朴槿恵政権を糾弾

 (仮称)民主国民行動と民衆の力は、28日午後2時、ソウル駅広場で「民生破綻!民主破壊!平和危機!朴槿恵政権糾弾汎国民大会」を開催した。大会のサブテーマは「第2の民主化運動をともに起こそう」だった。1970年代の維新独裁に立ち向かって民主化運動を闘った元老たち、生活が次第に崖っぷちへと追い詰められている労働者、農民、そして学生、市民など5千人がソウル駅広場を埋め尽くした。

 手に手に小さな紙のプラカードを掲げていたが、表には「生きていけない みんな集まれ」、裏には「朴槿恵は退陣しろ」と書かれていた。朴槿恵の退陣を願う心を表現しようとするのか、大会が行われている間ずっと、プラカードがよく見えるように胸の前に掲げている人も多かった。

 印刷物を作って来て集会の参加者に配る人も多かったが、20代の青年は「維新反対 政権退陣」と書かれた印刷物をくれた。中央の舞台前では、「国情院不正選挙の指揮者の李明博を拘束捜査せよ」と書かれたプラカードを掲げる市民たちが、李明博大統領の捜査要求署名を受け付けていた。また、「私が李石基だ。表現の自由の抑圧を中断せよ」と書かれた大型プラカードを掲げて参加し、昨年、内乱陰謀ねつ造、統合進歩党解散事件を批判する者もいた。

 

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スローガンを叫ぶ参加者たち

 

咸セウン神父「庶民の血を搾り取る無能な政府 不正な方法で当選した大統領は弾劾の対象 こんな政権は審判されなければならない」

 江原道、慶尚南・北道など全国から上京してきた市民たちが広場に陣取った後、咸セウン神父が舞台に上がって大会あいさつを述べた。

 咸セウン神父は、「去る2月9日、法院は、元セフン国情院長に対して選挙法と国情院法違反で実刑を宣告し、法定拘束した。これは、2012年12月19日の大統領選挙が無効であるという宣言であり、現政府は不正選挙で作られた不法な政権だということを、韓国社会のすべての構成員に宣布したもの」だと力説した。参加者たちが拍手をした。

 咸神父は、「この政権は、金持ちには減税をしてやり、庶民には血を搾り取り、親日を美化する国定教科書を作ろうと画策している。嘘で国民を騙し、憲法擁護を拒否して歴史を拒否する無能な政権だ。不正な方法で当選した大統領は、弾劾の対象になる。こんな政権は審判されなければならない」と語った。

咸神父は、統合進歩党の解散を批判して、「今日の汎国民大会は、第2の民主化運動の始まりだ。民主福祉国家の建設にすべての市民がともに参加しなければならない。水の滴が集まって小川になり、小川が集まって長江になるように、20代から老・壮年層までが力を合わせる新たな国民抗争を行おう」と呼びかけた。

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60~70年代の学生に扮装してデモ行進する青年学生(上)と高空籠城中のLGとSK通信の非正規労働者を激励するデモ隊(下)

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朴ソグン「特別検察を任命して大統領選挙の真相を明らかにせよ」

朴レグン「朴槿恵が自ら退陣しなければ、国民が立ち上がって引きずり下ろそう」

チョ・ホンジョン「経済も福祉も生命が優先だ、韓米当局は戦争演習を中断せよ」

カン・ビョンギ「内乱陰謀ねつ造、統合進歩党解散、維新独裁に戻って行った」

 各界を代表する人士たちが、政権糾弾の発言をした。朴ソグン国情院時局会議、民衆の力常任代表は、「大統領選挙の不正の責任者が誰なのか。当時の李明博大統領が本当の責任者ではないのか。また、国民を騙して不正選挙に同参した朴槿恵大統領も、責任をとらなければならない。必ず特別検事を任命して、大統領選挙の不正の真相を明らかにし、せき責任者を処罰しよう」と声を高めた。

 参加者たちは、「李明博を拘束して、朴槿恵が責任をとれ!不正選挙・民主破壊の朴槿恵は退陣せよ!」とスローガンを叫んだ。

 朴レグン・セウォル号惨事国民対策会議共同運営委員長は、セウォル号惨事の真相究明と責任者の処罰を強調した。「セウォル号事故の最終責任は私にある。誰がそう言った?」と問うた。参加者たちが「朴槿恵」と答えると、「ところが、この間、朴槿恵氏がセウォル号惨事についてどうやって責任をとったのか、私は聞いたことがない。自分の椅子に座って、むしろセウォル号の真相究明を妨害している。セウォル号の引揚をするのかしないのか、政治的に天秤にかけている」と批判した。朴委員長は、「今、国民が立ち上がって、最終責任を負わせなければならない。セウォル号惨事1周年の4月に、全国を黄色い波で覆い尽くそう。全国で、セウォル号惨事の真相究明と引揚のために、声を一つにして叫ぼう。朴槿恵が自ら退陣しなければ、国民が立ち上がって引きずり下ろそう」と叫んだ。

 チョ・ホンジョン戦争反対平和実現国民運動共同代表は、THADD(高高度ミサイル防衛体系)配置と韓米戦争訓練を批判して、「オナラがよく出るとウンコが出ると言う。ウンコを漏らしてもパンツを替えればいいが、戦争が起きると、朝鮮半島は、100年間は人が住めない死の土地になる。経済も福祉も生命が優先だ。戦争が起きればすべて台無しだ。韓米当局は、平和のために戦争演習を中断する決断を下さなければならない」と訴えた。

 カン・ビョンギ民主守護公安弾圧対策会議代表は、「朴槿恵政権2年、どれほど息苦しく、苦痛であったか。このまま死んでしまうという国民の叫び声が上がるほどだ。去る2年間、目をこすって見ても、良かったことはない。官権の不正選挙で当選し、正当性さえ失った李政権は、民主主義を徹底的に形骸化した。民生を破たんさせ、南北関係さえ破壊した。政権初期から公安政局を醸成し、平凡な市民にも「従北」の剣を突きつけた。国民の表現の自由は委縮し、国情院の不正選挙を覆い隠すために内乱陰謀をぶち上げて、統合進歩党の解散を請求して1年で強制解散させた。維新独裁へと完全に戻っていった」と批判した。カン代表は、「正義の歴史は明らかに勝つ。われわれ民衆は、必ず勝利する」と強調した。

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李石基前統合進歩党議員の釈放を訴える子ども

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朴槿恵は退陣しろと叫ぶ人たちに会ってみると

「不正選挙で当選したのだから下野するべきではないのか」

「座って仕事をしないじゃないか。だから下りろ」

「大統領の成績?墜落する支持率が示しているではないか」

この日の大会の主要なスローガンの内容は「このままでは生きていけないから、朴槿恵は退陣しろ」というものだった。

 「生きていけない みんな集まれ、朴槿恵政権は退陣せよ!」

 「李明博を拘束して、朴槿恵は責任をとれ!」

 「不正選挙 民主破壊、朴槿恵は退陣せよ!」

 「庶民増税 民生破壊、朴槿恵は退陣せよ!」

 スローガンを叫んでいた市民たちに会った。朴チュンベさん(56)は、他の理由は触れることなく、不正選挙で大統領になったのだから、その地位から下りなければならないと言った。大統領選挙無効訴訟を提起したと言う彼は、「私たちが提起した訴訟について、大法院が是非を判断しなければならないのに、していない」と述べ、「大法院が職務放棄をしている」と批判した。

 慶尚北道から農民会の同僚たちとともに上京してきた張某さん(39)は、「仕事をしないのだから早く下野すべきではないか」と短く言った。

 大学生の金某さん(23)は、「朴大統領の成績は、日が経つにつれて下がっていく支持率を見ればわかるじゃないか。就職はますます難しくなるのに、むしろ非正規職を増やそうとするのだから、唖然とする」と語った。

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参加者がデモをする中で、近くのビルから朴槿恵大統領を糾弾するビラが撒かれた

 

大会を終えてソウル広場まで行進、朴槿恵大統領批判のビラ撒きも

 大会の雰囲気が盛り上がって、4月ゼネストを宣言した民主労総の崔ジョンジン首席副委員長、そして金ヨンホ全国農民会総連盟議長、禹ドゥクチョン民主労連西部地域長らが舞台に上がり、闘争の発言をした。

 そして、各界を代表する4人の人士が舞台に上がり、決議文を朗読した。チョン・ドンイク4月革命会常任議長、カン・ダボク全国女性農民会総連合会長、陳チャンウォン高麗大民主同窓会会長、金ハンシム韓国大学生連合議長が交代で決議文を読んだ。民主主義の破壊、公安弾圧の狂風、民生の破綻、朝鮮半島の平和の危機などを指摘し、「第2の民主化運動に立ち上がろう」という内容だった。

 大会を終えた参加者は、デモ行進を始めた。ソウル駅広場から出発して、南大門―韓国銀行―乙支路入口駅を経てソウル広場まで行進した。元老人士たちが「第2の民主化運動をともに起こそう」と書かれたプラカードを掲げて、行進を先導した。すぐ後ろに、60~70年代の中・高校生の制服を着た青年学生たちが「国がメチャクチャだ、青年が収拾しよう」「生きていけない ひっくり返そう」と書かれたプラカードを掲げて続いた。労働者、農民、市民の長い行列が続き、行進の途中に朴槿恵大統領を批判するビラを撒いたりもした。参加者たちは、行進を終えてまとめの集会をした後に解散し、李明博前大統領の自宅がある新沙駅の近くに集まってデモを行い、「大統領選挙不正の主犯、李明博の拘束捜査」を訴えた。